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地図の上から人は見えない







事実











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by kanon_suzu | 2011-07-21 22:11
地図の上から人は見えない 【それから参】





和歌山で震度5強

一部地域に強い揺れがあったようだが

特に知り合いもいねーし

震度の割に規模も大きくないようだ

と、ホッとしたあたりで電話が鳴った



いたいた

和歌山に知り合い

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

旦那の実家に引っ越した友人が和歌山だった

震度5弱の地域だったらしく

それでもそんなに被害もなく

ならば、震度6強なんてとんでもねーな!

と、あらためて心配してくれた

おそっ

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

その数日後

三陸沖で震度4

いくら4は被害がほとんどないとはいえ

地震慣れしてくると

震度がどうこうじゃないことがわかってくる

和歌山は5強でM5 こっちは4でM7

揺れは長いし余震も多い

なんだったら津波注意報デタ━(゚∀゚ )━!!

しかもその時間

旦那

大船渡にいたよ?

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

知り合いが本震で怪我して、いまだ入院中なんだが

その人の両親が仮設住宅に入るってんで

手伝いに行っていた

ボランティアも少なくなってるし

個人に手伝ってくれる人はさらに少ない

旦那は本震後、土日も休まずあっちこっち体使って頑張ってるわ

懐温まる行動じゃねーが

どっかの誰かが心救われたらそれで(゚з゚)イインデネーノ?

で、ここまでキタワー*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!

あの地獄絵図を目の当たりにして

それでも生きるために前に進もうと頑張ってる人がたくさんいる

本当に

今振り返ると

きつかったな

自分はこんなんだから

あんな状況でも苦労したと思ってない

でも本当に悲惨だった

壮絶すぎた

震災後ラジオしか情報源がなく

11日深夜

荒浜に200人の遺体が流れ着いた

って聞こえてきた時には

小野は意識飛ばしてた

ここから海を目指して10㎞直線引くと荒浜だ

現実とは思えない

受け入れがたい速報ばかり

旦那は震災翌日、電池や水、握り飯なんかを抱えて顧客の安否確認にまわり

津波被害や家屋倒壊で近づけない地域で

家族を目の前で失い、悲観して身を投げようとしている老人を保護したそうだ

何もしてあげられず、長い時間一緒に泣いたらしい

そして近くを通りかかった消防団の人に託したそうだ

オレは友人を亡くした

数年前に結婚し、去年待望の第一子に恵まれたばかりだった

彼女の遺体は震災から3日後に見つかったが

上半身しかなかったそうだ

実家も流され

彼女が生活していた地域も壊滅的だった

先日ようやく親御さんの避難先を知ることができて

大学の卒業アルバムを渡してきた

写真がほとんど残ってないと言い

喜んでくれたが

かける言葉が出てこなかった


元同僚は実家が釜石で

震災直後は自分のことで精いっぱいだったらしく

オレが秋田に行っている間

二日ほどここに寝泊まりしたらしい



チャリをくくってくれた友人だ

釜石は津波と火災に挟まれ

動画もたくさん出回っているが

恐怖しか感じない有様だった

友人も

「ダメかもな」

と言っていた

秋田から戻り

チャリのお礼を言おうと連絡したとき

「まだ親が見つかってない

 避難所全部まわったし

 手当たり次第声かけまくって探してるんだけど

 どうしても遺体安置所には行けないんだ」

と言う

生きていると信じたい

その一心だ

数日後

「遺体安置所の名簿を検索した

 でも名前がどこにもない

 受け入れられないかもしれないが

 もしもう生きてないんだったら

 身元不明で寝かせられてるより

 ちゃんと葬式してあげたい」

そう連絡があった

「こんなこと頼むのもどうなのって話なんだけど

 一人じゃとても無理だと思う

 一緒に来てくれないかな」

津波被害に遭った遺体は損傷が激しい

耐性があるなしじゃなく

オレは死体に対して

気持ちが悪いとは思わない

人はどんな形をしてても

生きてても死んでても人だ

尊い存在には変わりない

「わかった、行こう」

想像以上の現実がそこにはあった

安置所の前には

泣き崩れる人や呆然と佇む人、耐えらえず嘔吐する人がたくさんいた

友人は震えが止まらず

外のベンチに座ったまま動けなくなった

彼女の両親には何度か会ったことがある

オレ一人で行こうか?

そう聞くと

「・・・頑張る」

涙をぬぐって歩き出した

茶色というか

黒ずんでいるというか

とにかくすごかった

シートにくるまれ

顔だけ出した状態で

たくさんの遺体が並んでいた

一人ひとりに手を合わせながら進んでいく

彼女の両親はそこにはいなかった

各所まわったが

見つからなかった

日が経つにつれ

遺体の身元判別は難しくなる

今度は遺体の顔写真を貼り出して確認してもらう手段をとっていた

そして先日

釜石で合同慰霊祭が行われた

「区切りをつけるためにも行ってくるよ」

そう連絡あった

旦那が車を出してくれて、一緒に参加した

小さな子供のように、まわりを気にせず泣いていた

今までどれだけ不安で、どれだけ苦しかったか

一つの区切りにしかならず

自分の親が

突然行方が分からなくなり

突然の別れを覚悟しなければならなかった友人の気持ちが

測り知れなかった


小野は震災直後から

知り合い全員に連絡し続けていた

auはなかなか繋がらず

それでもメールを飛ばしては

返事が来ると、自分の状況を伝えていた

秋田に着いてからも

親と会えてホッとしたのも束の間

とにかく携帯ばかりいじっていた

「遠藤と連絡がつかない・・・」

何度かその言葉を口にし

「何かあったのかな

 あいつ、石巻に家建てたばかりで

 下の子はまだ幼稚園なんだよ」

と不安げに言う

遠藤さんは小野の離婚した旦那と小野と同じ会社の同僚だった人で

子供たちとの時間や生活のゆとりがほしいと言い

給料は下がっても家庭を大事にしたいと会社を辞めた人だった

心配だな

そう思ってはいたが

小野がまたメールを打っていたので

キレた

相手の気持ちにもなれ

何かあったから連絡してこれねーんじゃねーのか?

あんなことがあって

無事でいられたうちらはいいよ

メールでも着信でもあれば

遠藤さんにはあんたが無事だってことがわかるさ

それでも返事できないってのはそういう事情があるんだろ?

実際、最悪な状況だったら

それで今のあんたに何ができんの?

関わりある人たちに端から端まで連絡してたら

いつかはぶち当たるんだよ

そういう覚悟あっての行動か?

無事ですって返事ばかりじゃねーんだぞ!

自己満足ならもうやめとけ

溜りに溜まって言ってしまった

「・・・だな」

そう一言つぶやいて携帯を置いた

数日後、小野が一人で泣いていた

「遠藤からメールきた

 やつは無事だったが

 やっぱりあんたの言うとおりだった

 ずっと奥さんと子供たちを探してて

 返事できなかったみたい

 返事しなくて申し訳ないって謝ってたわ

 そんな風に思わせて、私やっぱり自己満足でやってたかもしれない」

かなり凹んでいた

遠藤さんは奥さんとお子さんたちを探し続け

遺体安置所で見つけたそうだ

下の子の幼稚園に

奥さんが上の子を車に乗せて迎えに行き

車ごと津波に流された

子供たちが名札をしていたため

名簿から居場所がわかったらしい

結果が出てしまった

だから小野にメールを返したそうだ

「俺、一人になっちゃったよ」

最後にそう一言添えられていた


ほんの数時間前

ほんの数日前

ほんの数か月前

何度も何度も平和が当たり前だった頃を振り返る

誰のことも恨めず憎めず

自分を納得させることができず

それでも生きていかなければならない


みんな頑張れ


遠藤さんは今うちの会社にいる

小野の話を聞いた社長が声をかけたらしい

オレにとっては有難い存在だ

だって

遠藤さん

読める字を書いてくれるからな!!

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは


震災後、会社は発電機をフル稼働させ

「携帯の充電できます!

 気軽にお立ち寄りください」

外にでっかい貼り紙をしていた

先月くらいから

「その節は助かりました」

そう言って(`Д´*)シラネーおばちゃんやおっちゃんが

お菓子や飲料水を置いていく

「旦那さんがガソリン分けてくれたおかげだから」

と、ビールを2ケースいただいた

お互い様に制限も規定もネェ━━━━(゚A゚;)━━━━ !!!!!

一度の人生

いつ何が起きるかわからない

いつどんなことに巻き込まれるかわからない

だからさっぱりざっくり生きよう

娘たちが

父の日に

「ととがお父さんでよかった!」

そんな手紙を旦那にくれたらしい

大震災に遭い

旦那の活躍が誇らしかったようだ

オレもそう思ってるよ

だから






貴様の嫁でよかったーー!






そう叫んだら


朝からうるせー!!!!


怒られた

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

チェ


|彡サッ


















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by kanon_suzu | 2011-07-17 05:31