地図の上から人は見えない 【1-1】



さて、どこからお話しましょうか

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

ドン!と生きてた!

ありがとー!オレ!

☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ


3月11日 午後2時すぎ

足元からビリッとくる

また地震か

と、無視する

会社の観葉植物が、わさわさする



けっこうでかいか?

って思った瞬間

ドーンッ!! ●┻┓⌒ Σ

パテが倒れてくる

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

初被害キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!

ミツオと小野と社長婦人がキャーキャー言う

出口確保のため自動ドアを開放して外の様子をうかがう

あ、事務所は1階です

( ゚д゚)ハッ!

木にしがみついてるババァと目が合う

「たすけてーーーーーー!」

こっちに手を伸ばすババァ

なので身体を支えながら連れて戻ると

ババァのいた付近に

瓦が飛んでくる

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

あぶねーな!おい!

歩行すら許さない揺れの大きさ

道路が波打ってるし

建物が歪むし

相変わらず瓦が飛び交う

ババァが抱きついてくるので動けない

駐車してた車が前後に揺れ動くので

走り出すんじゃねーかと、何故か押さえる

そう

憧れの

テリーマンの気分(*-∀-)

あれだ

古いデパートの屋上なんかにある、100円入れて子供がまたがる乗り物

あんな状態でグイングイン

ババァを抱きながら車を押さえ揺れが落ち着くのを待つが

まったくもって終わる気配なし

こりゃー死人がでるな

建物観察して

安全な場所にババァを避難させて事務所に向かって声をかけた

「みんな大丈夫かしらーーーーー!」

「はーい!ダメでーす!」

陽気な社員たち

でもまー、無事だからいいか

と、ババァのところに戻り行き先を聞く

バスで家に帰るところだという

揺れがおさまったところで車で送る

何かあったら連絡してください

って名刺渡したが

まーあの揺れだ

またいつものように電話は繋がらないわな

ババァを気にしてよく見てなかったが

帰りは想像を絶する風景が視界に飛び込む

マンションの屋上にある高架水槽が

○┓ペコ

ってしてた

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

礼儀正しいわね(〃∀〃♪)

そうなるとさらに古いマンションが気になる

そっちの方向に目をやった瞬間

(*´・д・)アァ-

ゆっくーーり

おじぎしたかと思ったら

そのまま

ド━(゚Д゚)━ ン !!!

高架水槽落ちてったよ?

後で聞いたら

ちょうど駐車場に落ちたらしく

車が二台つぶれてたんですって

人が乗ってなかっただけでもよかったな!!!

話戻って

会社に帰る途中見えてくるものは

古い家屋の屋根が半裸状態だったり

道路は車線に沿って亀裂が入ってるし

段差も半端ない

会社に戻ると陽気な仲間が散らばった書類をいそいそと拾ってた

なんかもう優先順位がわからなくなってるんだろうな

社長婦人が

「お子さん心配よね!大丈夫かしら!」

と言うので

そこではじめて自分の家族のことを思い出す

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

100%無事だろ

まして、時間帯からいうとまだ学校のはず

なおさら大丈夫( ゚Д゚)ノ ダー!

なのでキャッキャッ言いながら片付けに精を出す

「キャーこれいつの見積書!アハハ こんなところにあったー」

「地震のせいにしてPC蹴り飛ばせばよかったわー 買い替えのチャンス逃したわ チッ 」

「あービックリついでにお腹すいたー」

こんなどうしようもない人ばっかりだ

社長が帰ってきた



オレのいる会社は建築と不動産をやってるっぽい

まーオレを雇うくらいだから適当な会社だ

社長はおもむろにヘルメットを並べて

家族分持ってっていいぞー

って

何のバツゲームだよ!!

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

ざっくりお断りして仕事の続きをしようとしたら

それぞれ家が心配だろうし、はい!解散!

って言われちゃった

( ̄д ̄)ウマッ

停電してるし仕方ないので、身支度してると

現調に行ってた中川さんが帰ってきた

どしゃぶりにでもあったの?

見事にずぶ濡れ

震えながら言う

「津波・・・飲まれて・・・逃げてきた」

パタッ〓■●


えーーーーーーーーー!!!!!!!!!

(゚Д゚≡゚Д゚)ナニナニ?

ほんとうならオレも同行して補助をするはずだった現調

多賀城市の現場だ

マンションの9階

中川さんいわく

地震で揺れて立っていられず

しゃがみこんだら

目の前の壁がめきめき音をたててクラックが入り

腰が抜けて、しばらーーーーーくその場にいたらしいが

まわりが騒がしくなって怖くなり

会社に戻ろうと車に乗って走ってたら、ありえない方向転換する車がいたりで

何事かと思ってたら

ガラガラいいながらたくさんの車や元が何なのか想像できないものが

大量の泥水と一緒になって近づいてきたらしい

テンパッた中川さん

どこに逃げていいかわからず

車ごと ザッパーン

ボロ車でよかったのか

暴れたらドアが開いたらしく

水の流れから解放されてたまたま避難してた業者の人に助けられて

会社までたどり着いたらしい

うん

津波ね

えーーーーーーーーーー!!!!!!!

多賀城で?

多賀城市は仙台市のお隣さんだが

オレしょっちゅう行くよ?

休みも買い物っていえば多賀城だよ?

そんだけ近いんだよ?

津波て

えーーーーーーーーーーーーー!!!!!

てか、不動産の方の客がこなかったらオレ多賀城行ってたよ

中川さんと一緒に死んでたかもなー

※ちなみに中川さんが津波に遭遇した現場がρ(・д・*)コレ(たぶんジャスコの屋上から撮影)






ヽ(゚Д゚ )ノ アッ

電話は繋がらないけど

ワンセグあるじゃん

数えるくらいしか見ないテレビをつけてみる

(つД`) ゴシゴシ

(つД゚) エ・・・

なんだこれーーーーーーーーー!!!

名取が黒い何かに覆われてく

そして

震度7の表示

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

宮城終わったか!!!

やっぱ帰った方がいいかもな



小野と帰ることにした

そこへ社長婦人が走ってきて

コンビニが買い溜めの人でごった返してて、これしか手に入らなかったけど

子供さんに食べさせてね!!

っておやつと弁当をたくさんくれた

社長たちはいいの?って聞くと

あ、うちは罰当たりな発電機あるし、オール電化だから(*ノェノ)キャー



納得!

小野の車に乗って家を目指す

信号が消えてるためあっちこっちで罵声と衝突音がすごかった

電信柱がキレイに○┓ペコってしてる

道端にどっからやってきたのか灯篭の頭だけが転がってる

大型電気店のガラスが全部割れて、天井が落ちてた

なのに愉快な車内では

明後日の地区の資源回収お休みかしらニヤ(・∀・)ニヤ

なんてお気楽な話題で盛り上がってたわ

最初に小野宅に寄る

うむ

震度7は嘘情報か?

と言いたくなるくらい

ほとんど変化なし

あああああああああああああ!!!!

リビングから聞こえる悲鳴

見に行く

(ノ∀ヽ)アライヤダ

テレビが倒れてヒビ入ってた

人生終わったかのような顔をする小野

被害の少なさに安心するが

マンション中、警報機が鳴り響いている

期待を大きく持ち、うちに向かう

玄関前

あったはずの外棚が

ない

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

ドコ━━━━━(゚∀゚ 三 ゚∀゚)━━━━━???

まーいいさ

と鍵開ける

ガチャ







パタン

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

3秒が限界

家が家じゃネェ━━━━(゚A゚;)━━━━ !!!!!

おい小野!

どういうことだよ!

車から心配そうに近づく小野

一緒にもう一度玄関オープン

(*´・д・)(・д・`*)

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

こりゃひでー

って

あんたがひでーよ!!

もう土足で( ・∀・)つドウゾ

って家の中に入る

どこ歩いても

ジャリジャリいいやがる

食器類

全滅

ガラス製品

全滅

てかもう

家壊滅キタワー*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!

前回の地震の時も

電話は通じなかったがメールはできたことを思い出し

メールする

選ばれた第一号は

「生きてる?」

返事はない

多摩すずめ!

チッ

気づくと小野がうちの食器類を片付けてる

どっから手をつけていいのやら

そのうち小野が

笑い出す

なんだよ!

「うちさ、被害テレビだけで家具もほとんど無事だったじゃん」

ウン((・_・ )

「あれさ

 あなたが全部組み立てて配置してくれたんだよねニヤ(・∀・)ニヤ」





( ;゚д゚)ァ....

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

そうだ

離婚した小野さん

家具を一掃すると言い出したので

低めの家具を選ぶように言い

届いた連絡くるたびにオレが工具箱持って簡易大工をしてたんだ

宮城はそのうち地震くるから家具の向きとか気遣った記憶が蘇える

オレのおかげじゃねーか!!!!!

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

人は気遣えるが自分を気遣えない結果がこれ

☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ

外を見ると子供たちが親に連れられて下校してるようだ

小野にうちのも一緒にとお迎えを頼み

被害の少ない小野家に行くよう指示を出す

そこで気づく

(゚ロ゚)ハッ!!

旦那

どうしたべ

携帯はとうとう充電切れ

とりあえず部屋を片付けながら待つ

5分後

飽きる

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

もうさー

わかんないだもん

何が何だったのかさえ不明な有様

諦めて

ベランダで

フゥー ( ゚Д゚)y-~~

この状況で雪が半端なく降ってきた

数分おきにでかい余震がくる

でも揺られながら雪をかぶりながら

フゥー ( ゚Д゚)y-~~

下の若夫婦が帰ってきた

うちの水槽が倒れはしなかったが、水ぶちまけてたので

下に被害あったら教えてヽ(`Д´)ノクレヨと言い

「大丈夫です!家の中すごい・・・そっちはどうですか?」

と気遣われたが

「ああー、普段からこんなもんだから(・ε・)キニシナイ!!」

って笑ってると旦那が帰ってきた

オカエリー ヽ(・∀・ヽ)

陽気に声をかける

家の中を呆然と見渡す旦那

「ところで・・・」

( ,,゚Д゚)ノハイ

「奥さん、いままでここで何をしてたの?」

えっと

片づけが飽きた・・・なので

ブレイクダウン読んで参考にしようと(・∀・;)



a0007466_9341655.jpg




「ほぅ・・片付けもしねーでそうきたか

 だったら

 ブレイクダウンじゃなく

 サバイバルだろ!!!」



a0007466_9343661.jpg




(゚ロ゚)ハッ!!

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

そっか

地震はサバイバルか

うっかり

(*ノェノ)キャー

頼りになる旦那ゆえ

指示を待つ

「いまのうち食料買っとけ」





思い出した

会社から持ち帰ったのはパソコンのカバンのみ

女子用ミーティング室に荷物置くんだが

地震のせいで棚が倒れ封鎖されたんだ

よって貴重品は会社だ

一文なしです!

旦那が呆れ顔で財布を渡す

イテキマース!!!(((((((((っ´3`)っ

近くのスーパー

閉まってた

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

仕方ねーなと国道に出てコンビニ目指す

仙台七夕でしか見たことないような人の波

前回の地震は今回ほどじゃなかったが、やっぱり交通手段は断たれていた

徒歩帰宅の人たちが震えながら歩いている

コンビニがやっていた

外には公衆電話待ちの行列

明かりの消えた店内は買い物客でいっぱいだった

でもまだ品物がいつもどおりある

地震は金曜日だった

大概の人たちは買い物は週末まとめてする

そのついでにガソリンを入れる

よって一番物に飢えている曜日だ

小野家の分もといろいろ買う

カゴすらないのでパンを運んでくるケースを持つ人もいる

あんな状態なのに店員さんはしっかり働いてくれた

店の奥から在庫を全部出してくれた

今時のおにーちゃんがおつりを渡しながら

「大変だけど、頑張りましょう」

と一人一人に声をかけてた

若い人たちは

「明日電気くるよねー」

と、パンとプリンとカップラーメンのみ手に持っている

それじゃ、死ぬぞ?と思いながら

津波の話をし、もしかしたら復旧のめどは当分たたないよ

と教える

それでもピンときてない様子

まー頑張れ

と店を出て遠回りして帰る

うちの近所は比較的被害が少ない

少し(´▽`) ホッとしながら家で片づけをする

緊急用の知識は本当にそんな状況が来るのか普段は平和ボケしているがゆえ

頭に残らないものだ

旦那が「電話機のアダプター抜いておけ」と言う

( ´д`)ホエ?

数分後

聞いたこともない音が電話機から鳴っている

ハンズフリーボタンを押す

「おーーーーーーーーーーい、どしてらばーーー」

停電中に電話機からとーちゃんの声

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

繋がるのね(・∀・;)

青森も停電中らしい

生存確認を終えたとーちゃん、安心したのか

「今がら、資材置き場行って発電機持ってくっからや!

 本家の庭さ繋いで村一つ分くらい明るくなるべ!じゃーな!」

って切れた

かっこえーーーー!

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

後で地元の友達に聞いたら

「あんたのとーちゃんのおかげで、明かりを見てみんなホッとしたが

 祭りの提灯ぶらさげてたよ?」

って

あははははははははははははははははは
あははははははははははははははははは

他に照らすものあっただろうに!!

震災後しばらく石原軍団と呼ばれていたとーちゃんの会社

頑張ったな!ありがとー!



 ↓ 下の記事へ続く


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by kanon_suzu | 2011-04-24 09:40